モバイル社会研究所の調査(2025年11月)によると、SNSの利用率は小学高学年で62%、中学生ではなんと95%に達しているそうです。「なんとなく多いな」とは思っていましたが、中学生のほぼ全員が使っているという数値を見ると、少し怖さも感じてしまいます。 調査・研究~モバイル社会研究所で実施している~
SNSには、過剰な承認欲求やネット依存、いじめ、詐欺、不適切な情報の拡散など、挙げればきりがないほどの「負の側面」があります。これらを、まだ成長過程にある10代の子どもたちに「ネットリテラシー(知識や判断力)を持って使いなさい」の一言で任せてしまうのは、少し酷な気がします。

世界で動き出した「SNS制限」
実は、オーストラリアでは大きな動きがありました。2025年11月に、16歳未満のSNS利用を禁止する法律が可決されたのです(施行は2026年後半予定)。
日本でこうした議論をすると「大人が勝手に子どもの居場所を奪うな」という声も聞こえてきそうです。もちろん居場所は大切ですが、子どもを守るために、危険な場所に大人が立ちはだかるのは当然の役割ではないでしょうか。リスクを完全に取り除くのが難しいからこそ、リテラシーという言葉だけで片付けず、国レベルでの議論が必要な時期に来ているのかもしれません。
「ありのまま」の落とし穴
最近の流行りでは「BeReal.(ビーリアル)」というアプリも注目されています。内側と外側のカメラで同時に撮影し、「加工なしの日常」をシェアする仕組みだそうです。

日常を共有する楽しさは分かりますが、自分の顔や居場所がネットに載るということは、たとえ後で消したくても「スクリーンショット」などで誰かの手元に残り続けるリスクがあります。「自分をどう守るか」という自己責任の感覚がしっかり身についてからでも、遅くはないはずです。
SNSを否定するわけではありませんが、「こんなリスクもあるんだ」と一度立ち止まって考えてから、上手に付き合っていきたいものですね。
まとめ:「リテラシー万能主義」の皆様へ
結局のところ、問題が起きるたびに「リテラシーを教育しよう」と繰り返すのは、丸腰で戦場に送り出す言い訳を探しているだけではないでしょうか。フィルターもかかっていない、安全装置もない空間に子どもを放り投げておいて、「あとは自己責任でね」なんて、大人の怠慢と言われても否定できないかもしれませんね。