樽に住む凡人

「樽に住む哲人」ディオゲネスは地位や物質的な豊かさに見向きもせず、何ものにもとらわれずに真理を追求した。本ブログはディオゲネスにはなれない凡人が時事について思索を巡らせる場である。

自己紹介がうまくいかないのは「あなただけ」じゃない。自分を出せない心理学的なワケ

新しい職場や学校「早く馴染まなきゃ」と思えば思うほど、言葉が詰まってしまうことってありますよね。自己紹介で「よろしくお願いします」としか言えず、後で「もっと面白いこと言えばよかった…」と自己嫌悪に陥ってしまう。

実はそれ、あなたの性格の問題ではなく、「公的自己意識」という心の仕組みがちょっぴり強く働いているだけかもしれません。

「公的自己意識」ってなに?

簡単に言うと、「ほかの人から自分がどう見られているか」の意識ことで、頭の中に「ほかの人の目」というカメラが常にあるような状態です

実はこの意識、社会を生きる人なら誰もが持っている大切な感覚なんです。こうした感覚がないと他者と調和して生活ができないですね。

  • 周りに合わせた行動を取る
  • 相手の振る舞いから気持ちを察する

この意識が高い人は、気遣いができる優しい人である反面、あまりにも高くなってしまうと自分を出すことにブレーキをかけてしまいがちなんです。 「変なやつだと思われてないかな?」「今の発言、空気壊したかな?」と、不安が膨らんでしまうんですね。

心を少し軽くするための「3つのヒント」

過剰な「ほかの人から自分がどう見られているか」の意識を軽くするには、こんな考え方を取り入れることが言われています。

・「スポットライト効果」を知る

スポットライト効果とは、自分の服装や行動などが「周囲から実際以上に注目されている」と感じてしまうこと。みんな自分のことで精一杯。自分が思うほど、ほかの人は自分の行動などを覚えていないものです。あなたが気にする「失敗」も相手は何も感じてないことが殆どです。

・意識の矢印を「外」に向ける

「自分がどう見られるか(内側)」ではなく、「相手はどんな人かな?(外側)」に意識を向けてみることも大事です。質問を一つ用意しておくだけで、会話のハードルはグッと下がります。

・「とりあえず挨拶」を100点とする

「よろしくお願いします」と言えたなら、その場の最低限の任務は完了です。それ以上の付加価値は、慣れてからゆっくり出していけばいいんです。気にしない、気にしない。ほかの人は変な人なんて思っていませんから。

私たちは「普通」を演じすぎてませんか?

新しい環境で「本当の自分」を出せないのは、あなたがその場所を大切にしようとしている素敵な証拠です。 皮肉なことに、私たちは「変に思われないように」と普通を装うことに必死になりすぎて、結局誰の印象にも残らない「透明人間」を演じてしまうことがあります。でも、少し噛んでしまったり、言葉に詰まったりする姿こそが、案外「人間味」として相手に安心感を与えるものです。 明日からは、「かっこ悪い自分を少しだけ見せてあげる」くらいの気持ちで、肩の力を抜いてみませんか?

参考

自己意識(2):「私的自己意識」VS「公的自己意識」 – 匠ブログ スポットライト効果【心理学用語集】自意識過剰な私の克服法